
また、雪が降っているのは砂漠地帯だけではなく、アメリカや北欧の大部分でも厳しい寒波に見舞われています。北米では猛吹雪が吹き荒れ、ノースダコタ州でマイナス30度を記録するなど氷点下を大きく下回る冷え込みとなっているほか、暴風雪「クサーヴァー(Xaver)」はまずスカンジナビア諸国を襲った後、ロシアへと進んで首都モスクワに大雪をもたらしています。
イタリアは高気圧と逆転層の間で足踏み状態
一方、イタリアの気象状況はそれとは正反対で、新雪はまったく降らず、山での晴天、平野部の霧、そして逆転層が続いています。
新たな降雪がないことと逆転層の発生は、アルプスおよびアペニン山脈のスキーリゾートに厳しい試練を与えています。積雪層は少しずつ薄くなり、逆転層のせいで夜間も気温が氷点下をわずかに下回る程度にとどまっています。
この2つの要因により、天然雪だけでなく人工雪の確保も難しくなっています。安定した低温条件がなければ人工降雪機を稼働させるのは難しく、また0度近い気温での造雪効率は、厳しい冷え込みの時に比べて大幅に落ちてしまうからです。
これは、これまで一度のまとまった天然雪と計画的な人工降雪だけで維持してきたコースのコンディション確保にも影響を与えています。そのため一部のスキーリゾートでは、コース脇に積もった雪までゲレンデ内にかき集めて戻そうと休むことなく作業を続けており、圧雪車をフル稼働させて少しでも多くの雪を確保し、リフトの継続的な営業を守り抜いています。また、ちょうどこの時期に山々を盛り上げ始める各種スキーイベントの開催も難しい舵取りを迫られています。
今のところ天気予報はスキーヤーの味方をしてくれていませんが、12月20日過ぎには状況が動き出し、砂漠に降った雪が本来の居場所である私たちの山々へと戻ってくる可能性があります。近年も似たような状況が見られましたが、だからといって今シーズンが悲観的というわけではありません。冬はただ少し脇に控えているだけで、1月に何メートルもの雪を降らせる準備をしているだけかもしれません(少なくともそう願いたいところです)。
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